2008 / 03 / 29 ( Sat )
メンターコーチへの道
○一人の友人が数年前にボランティア活動の旗を上げ、有志とともに活動をしてきた。当初は多くの 賛同者が集まり、お金も集まってきたが、年月の経過とともに人もお金も集まらなくなった。加えて、 ボランティアの手を差し伸べようとした相手先との関係もギクシャクしてきた。 ○そんなときに友人から相談を持ちかけられた。「一回、会を解散しようと思うんですが、どう思いま す?」。わたしはコーチングの考え方である「答えはクライアントの中にある」を前提としたミニセッシ ョンを行った。 ○結果的に私のセッションが終了したときに、友人は「やはり、一度休会にします。次回の集まりでみ なにはそう伝えます」と。さっぱりとした表情を浮かべた。 ○しかし彼の決意は、一人の発言により急転回する。人生の酸いも甘いも体験した80歳を超える長 老が、会の解散を宣言した友人にこう言ったのだ。「ロウソクの火を付けて消す人はたくさんいる。し かし、一度付けた火を燃やし続けられる人は多くいない。君自身が付けた火だ。最後は自分一人で も燃やし続けるくらいの気持ちでやってください」と。 ○コーチとよく比較される存在に、メンターと呼ばれる人がいる。コーチの役割がクライアントの潜在的 な能力を引き出し、プロセスに焦点を当てるのに対し、メンターは成功体験を伴う役割やモデルを他 に見せることが出来、各分野で指導的役目を示す人のことをいう。 ○今回の80歳の長老は、友人のメンター的な役割を果たしたといえよう。そして、わたしのコーチング による成果は、そのメンターの一言によって吹き飛ばされた。 ○コーチングを極めようとする人は、最終的にはメンター・コーチを目指す傾向にある。つまり、その両 者ができ、都度使い分けができる存在だ。今回の経験は、わたしにメンター・コーチを目指す決意を 促してくれた。 |
2008 / 03 / 10 ( Mon )
AO合格者、恐るべし!
○先日、AO入試で合格した大学1年、そして高校3年生を集めて学習コーチングの研修を行った。彼 らの成功体験を元に、AO志望者に対して、論文対策や面接指導ができるスタッフを増やしたいとい う、ある会社の要請を受けたものだ。 ○ご案内のとおり、最近メディアで紹介されるAO入試に対する報道は、「青田買いの手段」「期待し たほど学生が伸びない」「基礎学力が欠如して落第する学生がいる」など、どちらかといえば批判的 なトーンのモノが多い。 ○今回は名門大学へのAO合格者ばかりだったので、実際に彼らの「実力」たるや、いかなるものか という好奇心があった。 ○結果から述べると、「AO合格者、恐るべし!」である。詳細に触れるスペースはないが、簡単に言 うと、創造力があり、1を言って10を知り、物怖じせず、自己肯定感が高くて明るい。こんなところで ある。メディアで言われているところの学生の実態とはかけ離れている。まさに、理想の学生像であ る。 ○彼らがAO入試のプロセスで体得した、課題発見力や好奇心は、学生になってもそのまま生きてい るのだ。彼らは一般の学生と比べ、いい意味で、やはりどこか違う雰囲気をかもし出している。 ○「変わり者」は、往々にしてコミュニケーション力が不足するものだが、彼らはAO入試に向け、グル ープディスカッションや他の人の力を借りて課題を解決する訓練をしているので、そこの問題もない。 ○学習コーチングのスキルで生徒の可能性を最大限に引き出し、自らの成功体験をシェアする。目線 も生徒と近いので、AO入試最強の集団となるに違いない。 ○そして決心した。自分の子どもには、やはりAO入試を勧めようと。一般入試から遠ざける意味では ない。今回会った学生たちの表情や態度を見て、心からそう感じたのである。 |
2008 / 02 / 25 ( Mon )
「やる」と決めた!
3学期は、教室の上部にとりつけられているエアコンの温風が頭部に舞い降り、
生徒にとっては、ついうとうとと眠気に誘われる時期でもある。 授業で、教科書の内容にからめて、 眠いから寝るということが自由なのか、 眠くても寝ないということが自由なのかを考えてもらう時間をとった。 発言してもらっているとき、 「私は授業中には絶対寝ません」と断言した生徒がいたので、 周りの生徒の参考にもなるかと思い、 眠くても寝ないで頑張れるのはあなたの中に何があるからできることなのかと 質問してみた。 彼女曰く、「寝ないと決めた」からできるのだそうである。 「決めたことをやれないのは、自分自身に負けた気がして悔しいから」 とのことであった。 結構前から決めたことはやるという姿勢でやってきたらしい。 「小さい時に、決めたことをやり通せずに悔しい思いをしたことがあったからではないかと思う」と 本人は振り返っていた。 やろうと決めたことをやれずに自己嫌悪に陥ることがしょっちゅうの私は、 「決めたことは必ずやれます」と、静かに、そして力強く言う彼女に心を揺さぶられ、 以下のことを考える機会をもらった。 彼女のように決めたらやれる人がおり、私のように決めてもなかなかやれない人間がいる。 「やれる人」と「やれない人」の間に、 また、「決めたことをやれる時」と「決めてもやれない時」の間に、 何が横たわっているのだろうか。 今、私が感じていることは、 彼女にとって、「やろうと決めた」ということは「やる」ということ同義だが、 私にとっての「やろうと決めた」には、「やる」だけでなく、 「やろうと思った」や「やれればいいな」も含まれていたのかもしれない、 ということだ。 そういえば、 やると決め、実際にやるときの私も、 腹をくくり、本当の意味で「やると決め」ている。 そこには、「やろうと思った」「やれればいいな」 というあいまいさはない。 やろうと決める=やる。 このシンプルなイコールである。 やると決めるときの彼女も、ここに揺るぎがないのだろう。 彼女の発言は 他のクラスメートに刺激を与えただけでなく、 「やろうと思う」と「やるという揺るぎのない決意」の間に横たわる溝、 そしてその溝を埋めるためのコーチングの活用 という視点を私に与えてくれた。 感謝している。 次回からの授業や生徒とのやりとりに、 この視点を活かしていこうと 私は「決めた」。 by 白川 |
2008 / 02 / 15 ( Fri )
「しない」ではなく、「する」を目標に
○先日、友人が監督しているバレーボールの練習試合を見に行った。ゲームはかなり接線 し、ジュースにもつれ込んだ。友人のチームにサーブ権が移った。そのときである。「絶対 に外すなよ」。選手のサーブはネットに引っかかり、相手に点数が入った。これで流れが相 手にいき、そのセットを落とした。 ○研修でも紹介しているが、大脳は否定語を区別できない。「サーブを外すな」と言われると、 サーブを外すイメージをしてしまうのだ。人の体はイメージしたとおりに動くようになってい る。すると、「外すな」と言われると外してしまう。ではどのような声がけがいいか。 ○「ここは入れるだけでいいよ」で、いいのである。すると「入る」イメージが形成され、体が動 く。「緊張するな!」ではなく、「リラックス!」と言ってあげるべきなのだ。 ○これと同じく、「授業中おしゃべりをしない」「テレビゲームは1時間以上しない」「忘れ物をし ない」などといった、生活目標や学習目標を書く子どもたちがいる。 ○これらの目標を書いた子どもには「あれもしない、これもしないでは、疲れないか?“なにか をしない”のではなく、“なにかをする”というように書き換えてごらん」と指導する。 ○すると子どもたちは「授業中先生の話に集中する」「テレビゲームは1時間だけする」「寝る 前に持ち物の点検を必ずする」といった、肯定語を使った目標が出てくる。 ○「どっちの目標の方が、毎日見ていてやる気になる?」。こう尋ねると、ほぼ全員が肯定語 を使った目標のほうを選択する。ちょっとした言葉遣いで、モチベーションが上がることもある のだ。 |
2008 / 02 / 06 ( Wed )
わが子の笑顔に接するために、今日から親ができること…
■講座の内容と日程 開場12:30 開催時間13:00〜16:00
※都合により連続して受講できない場合でも、Part1〜Part3すべてを受講していただければ、初級講座を修了することができます。ただし、順不同ではなくPart1から順にPart3まで受講していただくようお願いいたします。 ■会場 東京都品川区北品川5−12−4山泉ビル2F アットマーク・ラーニング内 学習コーチアカデミー ■問合せ・お申込み 日本ホームスクール支援協会 電話 03−3446−2541(担当:日野、大槻) メール info@homeschool.ne.jp ■ 受講料 25,000円(Part1〜3まで。消費税込み。認定料込み) ※協会会員は10,000円(Part1〜3まで。消費税込み。認定料込み) インストラクター(指導者)育成コース、学習コーチご希望の方はお問合せください 「なぜ○○したの?」「なぜ○○しなかったの?」に代わる声がけから始まる、それが子育てコーチング 「なぜ○○したの?」「なぜ○○しなかったの?」と裁く姿勢から子どもは体温を下げ、従うふりか、言い訳を考え続ける思考か、反発を覚えて、前向きに解決策を考える思考を見失なってしまうことがあります。子どもが何か失敗したとしても、親がすぐに価値判断をしてしまい、叱ったり、指導するのではなく、事実調査をし、事情聴取を丹念に行います。(上から下の視線でなく、同じ問題解決をともにする姿勢で。) そうやって子どもの気持ちや認識を引き出し、一見失敗と思える体験の中で何を得られたのか、という視点で内省と深い問題解決思考を引き出すことになることがあります。 子どもの体温を上げる、効果的な質問には以下のようなものがあります。 ・どうすればよかったと思う? ・今度同じようなことがあったら、どうすればいい? ・今回のことで懲りたことある? ・今回の失敗で、知ってよかったことって何? これらのコーチング的な質問、発問が、子どもの心を開かせ、子ども自身の自己問題解決力を大きく伸ばすきっかけを与えることになります。 ◆コーチング一口メモ コミュニケーションで大切な態度。それは・・・ 「聞くこと」、「聴くこと」、 そして、 「訊くこと」 コーチングは、ティーチングやカウンセリングや、トレーニングに比べて、徹底して「訊く」態度のスキルアップを行なうものです。 下記は、コーチングはティーチングとカウンセリングの違いをまとめたものです。コーチングでは、解決のための答は子どもたちの中にある、と信じて、訊く、そして意思を引き出す、サイクルをある考え方のもとに定期的に「振り返りながら」行なっていきます。 コーチングは子どもたちの中に眠っている「意思」「未来デザイン力」の鉱脈を時間をかけて探り当て、やがて子どもたち自身がシャベルをかついで意気揚々と自らの鉱脈を掘り下げていくのを手伝う、役目があるのです。 ◆コーチングとティーチングとカウンセリングの主な違い
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