2007 / 10 / 29 ( Mon )
子供の可能性を過小評価してはならない
先日『アンビリーバボー』(フジテレビ系)という番組で、「伝説のコーチ」という人物を取り上げていた。彼の名はケン・カーター。彼はカリフォルニア州の荒れた高校のバスケットボールのコーチとして指揮をとった。彼のユニークなところは、最初に選手全員に「授業を出席すること。チームの平均偏差値を並以上にすること」など、文武両道を課したところだ。この契約が守れなかったら、練習は休み。彼はこの約束を履行した。チームの平均偏差値が並以下になったとき、体育館は施錠された。怒った両親が、カーターに詰め寄る。「子供たちからバスケットをとったら、何をするかわからんぞ!」「息子は、バスケをしているときが一番輝いているとき。その機会を奪わないで!」。これらの批判に対するカーターコーチの言葉が印象的だった。「バスケをしているときだけ輝いてもだめだ。彼らの人生はこの先も続く。彼らにはいつも輝いていてほしい!」。卒業した3人に1人が逮捕され刑務所に行くその学校で、彼は学力をつけさせることで、選手の将来を輝けるものにしたかったのだ。
<佐々木の視点> ○ 学習コーチの視点からすると、「たったひとつでいいから輝けるものをもつことが重要」となりがちだが、カーターは、「すべてを輝けるものにしたい」として、選手にハードルを課した。結果、選手たちはコーチの期待に応え、学業も優秀な成績を修めることができた。 ○ 「子供たちの力はこんなもの」と、勝手に大人が判断するのは、子供たちにとって不利益なこと。かといって、オーバーワークを課すとつぶれる子もいる。コーチは、子供の一人ひとりの可能性について、さまざまな角度から検証し、適度なストレスを負荷する力を持ち合わせなければならない。 |
2007 / 10 / 15 ( Mon )
品川区立中学校にて、コーチングの共同研究スタート!
現在全国でもっとも積極的にコーチングを教育現場に取り入れようと
している自治体は、三重県である。聞くところによると、三重県内の 公立学校の教員全員に対し、コーチングの研修を課しているようだ。 私学や塾がコーチングの効果に目をつけ、予算化し研修を課している 事例は、枚挙に暇がない。しかし、公的な教育現場で三重県のように 予算化して体系的に採用しているところは、まだ珍しい。 同アカデミーでも、岩手県や福島県、長崎県、静岡県、東京都の 一部の自治体などからは定期的に研修のお話をいただいている。 しかし、まだ自治体全体に広げるまでの動きはない。 私学や塾に通わせることのできる家庭は、金銭に糸目をつけなければ どのような教育でも子どもたちに授けることはできる。しかし、これでは 今後、持つものと持たざるものの格差が広がるだけである。 やはり、公的な教育機関でも、コーチングを早期に導入していただき、 子どもたちに与えられた「天の才」を引き出していただきたいのである。 そのためには、コーチングの理念だけを説くのではなく、実際に見える 形で行政にアピールするものが無ければならない。そうなると、事例が 必要となる。 そこで今回、品川区のある中学校の校長に、コーチングを活用した 授業研究を申し入れたところ、快諾してもらった。同区の「市民科」の講座で、 コーチングを取り入れた授業研究を二学期に展開する運びとなった。 同校長は、品川区の学校選択制で、生徒数が少なくなった幾つかの 学校を再建したことで名をはせている方だ。同校長はコーチングを 学ばれたわけではないが、会話が極めてコーチング的なのである。 元々コーチとしての素養をも兼ね備えた方であるから、今回の話にも 賛同していただけたのではないか。 いずれにしても、公的な教育機関で本格的な研究がスタートする。 独りよがりのプランではなく、他校も追試できるような内容にして初めて、 その真価が認められるのだと思う。試行錯誤しながら、教員と共同でその 方法を見出してゆきたい。 |
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